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水まわりのリフォームで、わが家の快適をカタチにしよう!

第40回 水まわりのリフォームで、わが家の快適をカタチにしよう!

コロナ禍以降、衛生面の意識が高まり、水まわりの重要性が再認識されるようになってきました。キッチンや浴室、洗面台、トイレなどの設備機器の機能も向上しており、あらためてわが家の水まわりを見直したいという人も増えてきているようです。今回は、リノベーションの提案・施工に取り組むエイトデザインのアドバイザー・松村 亮平(まつむら りょうへい)さん、デザイナー・牧野 順(まきの じゅん)さん、ディレクター・田中 大進(たなか ひろゆき)さんに水まわりをより快適にリフォーム、リノベーションするポイントについてお話をうかがいました。

プロフィール

エイトデザイン株式会社

エイトデザイン株式会社

首都圏、東海3県を中心に戸建て、マンションなどのリノベーション事業を展開する建築デザイン事務所。「『楽しむ』をデザインしよう!」をモットーに掲げている。
ホームページhttps://eightdesign.jp/

「どんな暮らしをしたいか」
見つめ直して、
それに合った
水まわりを検討

エイトデザインの水まわり提案の特長は、「それぞれの家庭の暮らし方から逆算した空間、間取りにすること」。最近、住まい手から求められることやライフスタイルの傾向なども踏まえ、快適な水まわりにするための考え方、ヒントについてお聞きしました。

固定概念に縛られずに、
本当にほしいキッチンや浴室を
考える

(1)「現在の家族の暮らしに合わせた住まい」を目指してリフォームを

エイトデザインはリノベーション事業を軸にしながら、新築事業やショールーム兼インテリアショップの「エイトタウン」、カフェやヘアーサロン、グリーンショップなどを展開しています。同社の取り組みは多彩ですが、そのベースには共通の考え方があります。
「私たちの本業は"リノベーション"です。それは、"Re(再生)+Innovation(革新)"という意味合いで、暮らしを再生、革新するということを目指しています。私たちのご提案する空間デザインは、お客様の暮らしをいい方向に変えるためのものであって、単純に内装や設備を新しくしたりおしゃれにするだけのものではありません」。営業面を担当しているアドバイザーの松村さんはこのように説明します。

現在、私たちの暮らしは10年、20年前と比べて大きく変化しています。インターネット環境の発達やスマートフォンの普及により、会社や自宅など場所を問わず仕事ができるようになりました。同時に少子高齢化の傾向を背景に核家族化が進み、共働き家庭が増加。その結果、家族が協力し合い、仕事も家庭も大事にしながら、限られた時間の中でいかに効率よく家事や育児をこなすかが課題になっています。

「そうした今の時代の暮らし方と、リノベーション前の中古住宅の間取り、空間づくりはズレが生じています。そこで、私たちの提案するリノベーションで、暮らしにフィットする、また気持ちが前向きになるような住まいに変更して、共働きの方々の住まいでの過ごし方や育児の環境などをよりよくしていきたい」(設計を担当するデザイナーの牧野さん)。

また、いま住んでいる家をリノベーションするケースでは、入居から年数が経過し、当初と比べ家族のライフスタイルが変化しているので、思い込みを捨ててプランを検討したいもの。「ですから、私たちは打ち合わせの際にはまず、現在の毎日の暮らしの過ごし方を確認します。起床してから、夜に寝るまでのご家族の行動を具体的にお聞きして、そのうえで"本当はどう暮らしたいのか"を一緒に考えていくようにしています」(松村さん)。

(2)設備を新しくするだけでなく、
その「あり方」から考える

そうしたリノベーションのキーになるのが水まわり。キッチンはかつてのように調理のためだけの場ではなく、リビングやダイニングと一体となった家族のコミュニケーションの場であり、家事全般の司令塔としての機能も求められるようになりました。リビングなどの居室とつながることでインテリアの一部としてのデザイン性も必要に。
「家事の効率を高める場合は、やはりキッチン単独で考えるのではなく、洗面所や浴室、ランドリーなど他の水まわりとの位置関係、動線も重要です」(牧野さん)。

一方、浴室についてはシンプルなシステムバスでいいという人と、デザインや機能にこだわってリラックスペースとして充実させたいという人に分かれることが多いといいます。
「浴室や洗面所、トイレなどについては"掃除しやすくしたい"というご要望をよく耳にしますね。これについては、使用頻度や使い方によるものか、家族が掃除を手伝わないからなのか、その理由まで踏み込んでお聞きするようにしています。理由を見つめ直すと、耐水性の高い内装にしたり、家族全員が掃除に参加しやすいように付近に掃除道具の収納を設けたり、と具体的な対策をご提案できます」(現場管理担当のディレクター、田中さん)。

これまでの暮らしとは違う、快適な毎日を送りたいのであれば、住まいの形も変わっていくのが自然なこと。キッチンはこう、浴室はこう、とこれまでの固定概念に縛られずに、今の自分たちにとって快適な暮らしはどういうものであるのかを見直してみることから始めてみるのがよさそうです。

リノベーションの実例から
水まわりのヒントを得よう

それぞれの住まい手の暮らしに寄り添ったエイトデザインの実例から、水まわりのリノベーションについてのヒントをピックアップ。実例ごとにデザインの狙いと効果について解説してもらいました。

<キッチン>
キッチンは作業の場から
コミュニケーションスペースに

旧来のキッチンは、調理や後片付けなどの作業の場であり、リビングやダイニングとは別の独立した空間になっていることが主流でした。しかし、近年はひと続きのワンルームのLDKが好まれるようになり、家族とコミュニケーションの取れるオープンな場所になっています。

日常的なキッチンとしてだけでなく、週末に訪れる友人をもてなす場所としてリノベーションされたのがコの字型キッチンの事例(写真1)。IH調理器がカウンターに組み込まれて、まるでキッチンスタジアムのようなデザインに。物件は2014年築のマンションです。

(写真1)調理と給仕が同時にできるコの字型キッチン。カウンターとIH調理器の高さを揃えることでシームレスに使用できるようにしています。
(写真1)
調理と給仕が同時にできるコの字型キッチン。カウンターとIH調理器の高さを揃えることでシームレスに使用できるようにしています。

<洗面台・手洗い場>
洗面スペースをリビングや寝室、
玄関に配置して、快適・衛生的に

メイクは自然光の入る明るい場所でしたいものですが、洗面所などは鏡や収納があり窓を大きくしにくいケースも見られます。そこでリビングにドレッサーを置くような感覚で、リビングの一角に洗面スペースを設けた事例です(写真2~4)。物件は1988年築のマンションです。
リノベーション前後の図面(図A)を見比べてみると、実は洗面スペースの位置はほとんど変わっていません。空間の仕切り方を変えるだけで洗面スペースがリビングと一体化し、家族と会話したり、音楽を聞いたりしながら、ゆっくりとメイクできるようになりました。

(写真2)洗面台の写真
(写真2)
(左:写真3)(右:写真4)リビングの一角に洗面台。洗面から脱衣室、玄関がつながっていて回遊性のある動線になっています。
(左:写真3)(右:写真4)
リビングの一角に洗面台。洗面から脱衣室、玄関がつながっていて回遊性のある動線になっています。
(図A)BeforeとAfterの図面。洗面台の位置はほぼ変わっていないことがわかります。
(図A)
BEFOREとAFTERの図面。洗面台の位置はほぼ変わっていないことがわかります。

また洗面台を玄関ホールに設置した事例もあります(写真5、6)。物件は2000年築のマンションです。帰宅後すぐに手を洗えて衛生的。玄関には朝日が差し込むため、日差しを浴びて気持ちよく身支度できます。コロナ禍を経て、手洗いの重要性が認識されるようになり、こうした玄関+手洗いの要望が増加してきています。

(写真5)玄関ホールに設置した洗面台の写真
(写真5)
(写真6)玄関のそばにミニマルな洗面台を設置、帰宅してすぐ手洗いできます。玄関そばに土間スペース(写真奥)を設け、靴用の収納棚や自転車などを置いています。
(写真6)
玄関のそばにミニマルな洗面台を設置、帰宅してすぐ手洗いできます。玄関そばに土間スペース(写真奥)を設け、靴用の収納棚や自転車などを置いています。

寝室に洗面台を設置した例もあります(写真7)。この例では、施主様が起床してすぐにここで身支度を整えることができるようになりました。手洗いがあると、就寝前、起床後の動線がコンパクトになり、その分、ゆっくりと過ごせるようになります。物件は2000年築の一戸建てです。

(写真7)ヴィンテージ家具に洗面ボウルを組み込んで洗面カウンターにリメイク。インテリアとして違和感のない仕上がりに。
(写真7)
ヴィンテージ家具に洗面ボウルを組み込んで洗面カウンターにリメイク。インテリアとして違和感のない仕上がりに。

<洗濯機スペース>
洗濯機の配置を工夫して、
洗濯→物干しの動線を効率よく

洗面所は、入浴前には脱衣スペースであったり、ランドリースペースになったり、朝にはパウダールームになったりと、複数の機能が求められることから、雑然としたきゅうくつな場所になることも。
「でも、洗濯ものを干すことを考えたら、洗濯機は洗面所になくてもいいのでは。その分、洗面所が広く使えるようになります。入浴時に脱いだ衣服などの汚れものは洗面所の脱衣カゴにまとめておいて、洗濯機のある場所に持って移動すればいい」(牧野さん)。そこで、洗濯機をバルコニーに面したリビングに設置した事例を紹介します(写真8)。
リビングは小上がりのようにしつらえられ、洗濯機はその片隅に。洗濯機の隣のブラインドで隠された部分はクローゼットです。窓際には、部屋干し用のハンガーパイプも設置。洗う+干す+片付けるが1か所で完結しています。

(写真8)洗濯機の隣のクローゼットは、目隠しを開閉可能なブラインドにして湿気がこもらないように配慮しました。
(写真8)
洗濯機の隣のクローゼットは、目隠しを開閉可能なブラインドにして湿気がこもらないように配慮しました。
(写真8_1)この家のトイレにはネオレストシリーズ(TOTO)を採用しました。ペーパーのストックなどのよく使うものを取り出しやすいように収納を設けています。
(写真8_1)
この家のトイレにはネオレストシリーズ(TOTO)を採用しました。ペーパーのストックなどのよく使うものを取り出しやすいように収納を設けています。

また洗濯機をキッチンのそばに配した事例もあります(写真9、10)。物件は1995年築のマンションです。洗濯機を置いたランドリースペースの奥は浴室になっており、脱衣時にはカーテンを閉めて目隠しします。キッチン、ランドリー、浴室が連続することで、家事を効率的にこなせるようになりました。また水まわりがコンパクトにまとめられたことから、その分、リビングなどの居室スペースを広く確保できました。

(写真9)洗濯機をキッチンのそばに配した写真
(写真9)
(写真10)キッチン横にはランドリースペース兼脱衣室を配置。下着やパジャマ類などお風呂上がりに着替えるものは、乾燥機から取り出してそのまま脱衣所に収納できるようにしています。
(写真10)
キッチン横にはランドリースペース兼脱衣室を配置。下着やパジャマ類などお風呂上がりに着替えるものは、乾燥機から取り出してそのまま脱衣所に収納できるようにしています。

水まわりには湿気やカビの対策も必須。そのため、採用する床・壁・天井などの内装材の選択、設備機器の設置方法や窓との関係性などにも専門的な配慮が求められます。リフォームの際には、自分たちの要望を整理しながら、リフォーム会社の担当者などの専門家にも相談して、暮らしやすい空間に仕上げたいものです。

TDYのコラボレーションショールームでは、TOTOの水まわり、DAIKENの内装建材、YKK APの窓・玄関ドアなど、水まわり空間をより快適にする商品をご覧いただけます。
またTOTO、DAIKEN、YKK APがご提案している「十人十家(じゅうにんといえ)」でも、それらの商品を取り入れたさまざまなリフォーム空間をご覧いただけますので、ぜひご活用ください。

新プラン登場! 十人十家 くらしの想いを わたしらしく 10人いれば、10通りのくらしの想いがある。さまざまなくらしの想いをかなえる空間をご提案します。 新プラン登場! 十人十家 くらしの想いを わたしらしく 10人いれば、10通りのくらしの想いがある。さまざまなくらしの想いをかなえる空間をご提案します。

快適な水まわり空間をつくる
リフォーム商品のご紹介

機能もデザインも満足度の高い水まわりの商品や、より効率的に洗濯や収納の家事をこなすための商品など幅広いラインナップです。

  • 洗面化粧台 ドレーナ

    TOTO 洗面化粧台
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    おしゃれな洗面化粧台を手軽にカスタマイズ。暮らし方やトレンドにあわせた、お好みの洗面空間を実現します。

  • ネオレスト

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    美しいデザインに、美しさのためのテクノロジーを搭載しました。

  • 住宅用壁掛トイレ FD

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    新感覚なフローティングデザインを採用。お好みのキャビネットと天板カラーを組み合わせて、魅力的なレストルームを創り出します。

  • hapia玄関収納 手洗い玄関空間

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    収納力のある玄関収納と、手洗いスペースを一体化。帰ってすぐに手を洗う衛生的な生活習慣を続けやすく、庭先の水やりなどにも便利です。

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    洗濯機で洗った後にその場で干せる、手軽で便利な収納です。スライドを引き出すことで、無理な姿勢にならず洗濯物を干すことができます。

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    表面が濡れていても滑りにくい床材です。水や汚れが浸透しにくいため、お手入れも簡単です。

※この記事内容は、2022年11月30日時点での情報です。ご了承ください。

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