(写真/冒頭以外、株式会社ゆめや)
長引くコロナ禍のもとでも毎日の暮らしを豊かに楽しく過ごしたいものですね。
キッチン、浴室、洗面所、トイレなど水まわりを賢くリフォームして衛生的で快適なおうち時間を満喫しましょう!
水まわりリフォームの実績豊富な株式会社ゆめや 代表取締役社長 盛 静男さんと、
インテリアコーディネーターの檜尾 紀子さんにプランニングのヒントをうかがいました。
プロフィール
株式会社 ゆめや
代表取締役社長 盛 静男さん
株式会社 ゆめや六甲アイランド店
インテリアコーディネーター
檜尾 紀子さん
一級建築士、キッチンスペシャリストの資格も持つ。
コロナ禍で変わった生活様式に合わせ
水まわりで求められる設備機器とは
コロナ禍によって私たちの生活スタイルは大きく影響を受けました。毎日の暮らしの中でも感染症予防のため、手洗いやマスク着用が習慣となるほか、外出を控えて以前よりも在宅時間が長くなり、家族とともに過ごす機会が増えています。
こうした生活様式の変化についてTOTOが実施した調査※では、新型コロナウイルスの流行を経験し、自宅に対してどのような意識を持ったかという設問に対しては、「リラックスできる空間(53.7%)」「安全・安心を確保できる空間(49.5%)」「衛生的な空間(48.9%)」にしたい人が多いということがわかりました(図1参照)。
では今、水まわりの設備機器にはどんなものが求められているのでしょうか。前述の調査によると、今の自宅をリフォームして住み続けたい人は、キッチンや洗面所では自動水栓(キッチン42.7%、洗面所38.7%)、トイレでは「便器内の除菌機能の付いたトイレ(35.2%)」、浴室では「節水機能が付いたシャワー(27.5%)」が上位となりました(図2参照)。
求められているのは、今の生活にフィットした住空間。水まわりのリフォームによってコロナ禍における日々の暮らしの負担を軽減したいというニーズが高まっていることが読み取れます。
地域密着型のマンションリフォームや一戸建ての大規模リフォームなどを得意とするゆめやの代表取締役社長の盛さんもリフォームの施主からの要望について「コロナ禍以降、明らかに傾向が変わりました」と話します。
「キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水まわりは、もともと衛生や清掃性、家事の効率化が求められる場所ですが、以前よりもそのような要素の優先順位が高くなってきています。在宅時間が長くなることで、日常生活で使用頻度の高い水まわりを見直す機会が増え、"リフォームしたい"という意欲が高まっているのかもしれません」。
※TOTO「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」(2020年8月実施)
n=2,197 全国の20~79歳男女、本人または配偶者の持ち家居住者
【図1】
【図2】
キッチン、浴室、洗面所、トイレ
各水まわりリフォームのヒント
リフォームにおける水まわり設備について、同社でリフォームのプランニングを担当する檜尾さんは「当社でもセンサー付きのタッチレス自動水栓は問い合わせの多い設備の一つです」と言います。「そのほか、玄関近くに洗面台を増設したいという要望も増えました。感染防止のため、手を清潔に保ちたいという意識は広く浸透しているように思います。また、家族の在宅時間が長くなったことで食事の用意や洗濯、掃除といった家事の負担も増えたので、"家事はラクに"を求める声も以前より切実なものになりましたね」。そのほか、家で過ごす時間が増えたことで、節水・節電など光熱費の低減を図る設備機器の需要も高まっているそうです。
また前述の調査では、衛生面のほか、"安心・安全" "リラックス"という要素もリフォームで重視されていることが明らかになりました。「当社では水まわりの設備機器を新しくするだけではなく、家をトータルで考え、住まい手の暮らしをより快適にする提案を心掛けています」と盛さん。
水まわりのリフォームも、生活全体をベースに考える
たとえば水まわりの動線の整理もその一つ。キッチンと洗濯機置き場を近づけたり、玄関と洗面所を近づけて外出からの帰宅時に手を洗いやすくしたり、日常生活の中で要所となる水まわりの配置を変えることで、わが家での日常の動きがぐっとスムーズなものに。
「不要不急の外出を控え、親族や友人とも会いづらくなった状況下はストレスがたまりがちです。そこで、家族とのコミュニケーションを円滑にするためにキッチンとダイニングをひと続きのオープンスペースとする提案もよく行っています」と檜尾さん。その一方、テレワークが定着したというお客様には、リビングの一角を仕切って仕事部屋を設けるなどの提案も。
そのほか、ゆめやでは下記のような水まわりリフォームのアイデアを提案しています。
●キッチン
- 外食が減ったため、食品のストック量が増加。キッチンのパントリーを増設する
- キッチンで過ごす時間を快適にするため、内装や扉材などを好みのコーディネートに
- ダイニングと連続させたり、アイランドキッチンに変えたりして、キッチン周辺をオープンにし家族のコミュニケーションの場にする
●浴室
- 在来の浴室から断熱性の高いシステムバスに変え、省エネを図りながらよりリラックスして入浴できるようにする
- サウンドシステムやジャグジー機能などのオプションを取り入れて入浴を楽しめるようにする
- 浴室暖房乾燥機を取り入れて洗濯・物干しの手間を軽減する
- オプションの自動洗浄機能を採用してお風呂掃除を省略化
- 節水タイプのシャワーヘッドに変える
●トイレ
- 家族の在宅時間が増え、使用頻度が高くなり汚れやすくなっているので、便器本体のほか床材にも抗菌性や清掃性の高い長尺塩ビシートなどを選ぶ
- 自動水栓、自動開閉便ふた、照明の人感センサーなど手を触れないですむ仕様を選んで衛生的に
- 掃除用具などをしまう収納を増設して、思い立ったときにすぐ掃除できるようにする
- 自分の好みの内装にしたり、趣味のものを置ける飾り棚などを設置したりして、居心地のいい場所にする
●洗面所
- 手を洗う機会と時間が増えたため、椅子を置けるようにしてパウダールームとしてゆっくり過ごせるようにする
- 帰宅時の手洗いのため、洗面台を玄関の近くに新設する
- 開け放して通気を図りやすいように、開き戸から引戸に変更する
「当社では、リフォームの提案をする際、耐震性、断熱性の改善プランについても提案しています。家全体を安定した温熱環境にして地震にも強くすることで、安心して快適に過ごせるようになりますから」と盛さん。水まわりのリフォームでも耐震・断熱改修を合わせて検討するとよさそうです。
<水まわりのリフォーム事例>
わが家にフィットする
水まわりにするポイント
こうした水まわりのリフォームをより納得できるものにするコツとして、檜尾さんは「家族そろって打ち合わせすること」を挙げます。「プランニングに当たっては、家事を多くこなしている人の使い勝手を聞くことが何よりも大切です。ただ、水まわりは家族全員の生活に関係してくるので、それぞれの考え方をみんなで共有することも重要です」。
家でどう過ごしたいのか、家族で話し合うことで、コロナ禍を経て変わったお互いの生活パターンや価値観なども明らかになっていきます。「よく判断に迷ったお客様から"普通はどうなんですか?"という質問を受けるのですが、ご家庭ごとに考えや感覚は違うもの。リフォームではあまり"普通"ということにとらわれずに、"わが家らしさ"を追求していけばよいのではとお答えしています」と檜尾さん。
しっかり話し合った末に生まれたリフォームのプランであれば、コロナ禍が収束した後も快適なはずです。「衛生、清掃性、リラックス、安心・安全というキーワードは、今後も家づくりを考える上では当たり前の要素となるでしょう。リフォームを検討するときには、今後の社会の変化も考慮に入れている、長期的な視野を持つ会社に依頼するといいですよ」と盛さん。
なんとなくきれいになった、新しくなったというリフォームではもったいない。毎日の暮らしが変わった今こそ、今後の生活と住まいを見直すチャンスです。水まわりのリフォームはそのきっかけになるかもしれません。
TDYのコラボレーションショールームでは、TOTOの水まわり、DAIKENの内装建材、YKK APの窓・玄関ドアなど、3社における水まわりリフォームの関連商品をご覧いただけます。ぜひご活用ください。
おうち時間を快適にする
水まわりリフォーム商品のご紹介
空間の清潔と心地よさをかなえる商品です。
-
TOTO システムキッチン
ザ・クラッソ美しさと使いやすさを追求し、さらに「きれい除菌水」で清潔にこだわりました。
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TOTO 住宅用壁掛トイレ
FD新感覚なフローティングデザインを採用。お好みのキャビネットと天板カラーを組み合わせて、魅力的なレストルームを創り出します。
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TOTO 戸建て住宅向けシステムバスルーム
シンラリラックスを追求した新機能。日常を快適にするTOTOのこだわりをバスルームに。
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TOTO 洗面化粧台
ドレーナおしゃれな洗面化粧台を手軽にカスタマイズ。暮らし方やトレンドにあわせた、お好みの洗面空間を実現します。
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YKK AP マドリモ
断熱窓今ある窓枠に新しい窓を取り付けるカバー工法で、窓をスピード交換。寒さの原因となっていた古い窓が最新の窓に替わり、断熱性がアップします。
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YKK AP マドリモ
内窓 プラマードU今ある窓に内窓を取付けて二重窓に。1窓あたり約60分の簡単施工で窓の断熱性が高まり、住みやすさがぐんとアップします。
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YKK AP ドアリモ
勝手口ドアドアは閉めたまま、十分な換気機能が得られます。清掃性に優れたクリアネット網戸を標準装備しています。
※この記事内容は、2021年3月26日時点での情報です。ご了承ください。
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