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仕事と快適な暮らしを両立するテレワークリフォームのポイントとは?

キーワードテレワーク快適
第26回 仕事と快適な暮らしを両立するテレワークリフォームのポイントとは?

働き方改革やコロナ禍の影響で、今もテレワークを継続している人は少なくありません。
昨今では、自分にはどのようなテレワークスペースが合うのか見えてきた方も多いのではないでしょうか。
今回は、ワンストップリノベーションのサービスを提供している「EcoDeco」の天井 理絵さんに、
仕事と快適な暮らしを無理なく両立できるようなテレワークや在宅勤務用スペースのつくり方についてうかがいました。

プロフィール

天井 理絵さん

天井あまい 理絵さん ワンストップリノベーションサービス「EcoDeco」広報兼取締役。自社でリノベーションした、神奈川県にある築32年のマンションで暮らしていたが、2021年4月から北海道をメインに神奈川県の自宅との二拠点生活中。コロナ以前から在宅ワークを推進し、暮らし方、働き方、生き方を日々探求している。

テレワークや在宅勤務
スペースを
つくるときの
3つのポイント

テレワークのスペースをつくる上で、1番目のポイントに、天井さんは「仕事と、家族のライフスタイル双方に合っているかをよく考えること」を挙げます。「ひとくちにテレワークといっても、週にどのくらいの時間を費やすのか、どのような作業なのか、職種や業務の内容によって大きく異なります。それによって優先すべき点も変わってくるはず。また、快適に仕事をこなすためには、一緒にいる家族の動向も関わります。まずは仕事と家族の暮らしを見直して、現状を整理してみましょう」。(天井さん)

POINT!
  • ・テレワークの時間帯に、家族は家でどう過ごしているのか。
  • ・テレワーク中の食事の支度や掃除、洗濯、育児などの家事はどうしているのか。

朝、起きてから夜、寝るまでの自分と家族の行動を具体的にリストアップしてみると、ワークスペースに必要な条件を把握できます。
「そのほか、子どもが成長したら今のワークスペースを勉強部屋としても兼用するケースもありますよね。長期的な視野を持って計画できると、状況の変化にも柔軟かつ有効に活用できます」。

そして2番目のポイントはワークスペースに割く広さ。同社の手がける事例は70㎡前後の住戸が多いそうですが、そのくらいの延床面積ではワークスペースを大きくすれば、当然ながら他の家族の居室が狭くなります。そのため、キッチンやリビングにデスクを併設するスタイルがよく採用されているそうです。

「コロナ禍以降はフルタイムのテレワークも浸透しつつあり、個室の要望も徐々に増えています。快適な暮らしとの両立を考慮して計画すると、3畳程度あれば十分です」。3畳とは狭そうですが、近年は各企業でペーパーレス化が進み、データはインターネット上のクラウドに格納しているケースも増えたので、「パソコンとプリンターさえ置ければいい、というお客様も珍しくありません」と天井さんは話します。

3つ目のポイントは音。ワークスペースで仕事をする場合、家族の生活音がどうしても聞こえてきます。しかし、他の家族がそれに配慮して音を出さないように暮らし続けるのはストレスでしょう。静かな環境で集中したいなら、個室にしたり、家族のいるリビングやキッチンなどから距離を取る必要があります。

一方、在宅で仕事と家事を並行してこなしている場合、生活音がさほど気にならないのであれば、キッチンやリビングに近い位置にワークスペースを設ける手も。そうすることで家事動線が短くなり、仕事も家事も効率が上がります。
「夫と妻が同時にオンラインで会議に入るため、互いの声が気になりそうな場合には、一カ所はリビングの一画、もう一カ所は寝室の一画、というように、複数の部屋に小さなワークスペースを確保しておく手もあります」。

リビングの凹みを利用しデスクを置いた例
リビングの凹みを利用しデスクを置いた例。あえて個室にせず、他の居室と空間を共有することで、限られた面積を有効に活用できます。
ワークスペースを音楽室と兼用した例。
ワークスペースを音楽室と兼用した例。将来は子どもの勉強スペースに転用するなど、さまざまなアレンジが考えられます。

テレワークスペース
3つのスタイル
メリットと
注意点

「当社ではテレワークスペースを提案する場合、大きく分けて①キッチン/ダイニングに併設②リビングに併設③個室という3つのスタイルがあります」と天井さん。それぞれのメリットと注意点について、事例を通して見ていきましょう。

① キッチン/ダイニングに併設

下の写真の事例は、いずれもキッチンの延長線上にワークスペースを設けたもの。家事の中心であることもあり、キッチンやダイニングに併設するスタイルだと、効率よく仕事と家事を行き来できるというメリットがあります。
「育児中のご家庭に好まれますね。きちんとしたワークスペースをキッチンやダイニングに用意すると本当に楽になりますよ。キッチンにドラム式洗濯機などを組み込めると、さらに家事効率が高まります」。 

注意点は、火を使うコンロや水を使うシンクからデスクとの距離をとること。一方で、家事の動線と仕事の動線が混乱しないよう、出入り口や収納の配置などを考慮すること。
「また、やはりキッチンやダイニングとワークスペースは、デザインに統一感を持たせたいですね」と天井さん。ドアや壁といった内装、キッチン、デスクの素材や色などをトータルにコーディネートするとともに、仕事が終わったらパソコンや資料をしまえる扉付きキャビネットなども用意したいところ。
「配線、コンセントなどもなるべく表に出ないように計画すると、すっきり見えるだけでなく、ほこりがたまりにくく掃除しやすくなります」。

キッチン併設型のテレワークスペースの例
キッチン併設型のテレワークスペースの例。調理台とひと続きにデスクが造作され、一体感のある仕上がりに。調理と仕事の行き来も容易です。
上記の間取り図 N 邸
キッチンを長いⅡ型にすることで、ワークスペースを確保。洗濯機のある水まわりもキッチンの近くに配置。
対面式キッチン背後の、壁面収納の脇にワークスペースを連続させた例
対面式キッチン背後の、壁面収納の脇にワークスペースを連続させた例。窓に近い位置なので、手元が自然光で明るく照らされます。

② リビングに併設

リビングは、一般的には住まいのなかでもっとも広い場所。ここにテレワークスペースを併設する場合、オープン、セミオープン、小上がりなど、色々なバリエーションが考えられます。

リビングとひと続きになったオープンタイプのメリットは、リビングと空間を共有しているので、広いスペースを利用できること。資料用の本棚を設置したり、夫婦が揃って作業できる大型のデスクを設置することも可能です。
ただし、リビングと一体なので、仕事とプライベートの切り替えは課題に。「夫婦で同じ仕事についているようなケースに向いていると思います。ただし、1LDKなど個室の少ない間取りで、小さいお子さんがリビング周辺にいる時間が長い場合だと、仕事に集中するのが難しくなるかもしれません」。(天井さん)。

そうしたオープンタイプのデメリットを解消するため、カーテンや引戸、パーティション、可動式の本棚などで一時的に間仕切れるようにしたのがセミオープンタイプです。仕事をしているときに視覚的に生活空間を遮ることで、作業に集中しやすくなり、他の家族も必要以上に気を使うことなく生活できます。
また、オフのときは、間仕切を開ければ広いリビングにすることも可能。

注意点は先に説明した音の問題。リビングやキッチンからの生活音は、簡易的な間仕切りでは防ぎきれません。互いにどこまで許容できるのか、リフォーム前に話し合っておきましょう。

そのほか、リビングの一画に小上がりの畳スペースを設けて、和風の書斎として使うタイプも好評だそう。引戸を設置しておけば閉めて個室のように使うことも可能ですし、畳に資料を広げたり、疲れたらごろりと横になったり。畳の部屋ならではの多様な使いこなしができます。

[オープン]

キッチンと隣接したリビングの一画にL字型デスクと吊り戸棚を造り付けて、ワークスペースにした例
キッチンと隣接したリビングの一画にL字型デスクと吊り戸棚を造り付けて、ワークスペースにした例。モルタル床、配線・配管をそのまま露出して、床はモルタルに。
上記の間取り図 F邸
ワークスペースを玄関そばに、水まわりを寝室そばに移動。仕事を意識したパブリックゾーン(左)と休息を意識したプライベートゾーン(右)に分けています。
リビングの壁面に設置したカウンターの一部を奥様のワークスペースに、その奥を引戸で仕切り旦那様の仕事場とした例
リビングの壁面に設置したカウンターの一部を奥様のワークスペースに、その奥を引戸で仕切り旦那様の仕事場とした例。仕事と家事を並行したい奥様、小さな場所にこもりたい旦那様、それぞれの意向をプランに反映させました。

[セミオープン]

リビングを可動式の本棚で仕切ったセミオープンタイプの例
リビングを可動式の本棚で仕切ったセミオープンタイプの例。仕事をしない時間帯は、本棚をデスクのほうに寄せて、リビングを広く使っています。
上記の間取り図
ワークスペースとダイニングの間の本棚が可動式。ワークスペースの窓際には、資料などをしまう大型の収納を設置しました。

[小上がり(畳敷き)]

キッチン横の畳敷きの小上がりをワークスペースにした例
キッチン横の畳敷きの小上がりをワークスペースにした例。仕事をしていないときは、ここで食事をしたり、子どもと遊んだりと多目的に活用しています。

③ 個室

生活とは切り離したい、作業に集中したいというケースでは、既存の間取りをうまく変更して個室を生み出します。重要なのは、キッチンやリビングなどから離れた場所に計画することです。

たとえば、下の写真のように玄関付近の部屋を活用する。床を土間にして玄関とひと続きにすれば空間が広くなり、DIYや自転車の整備など屋外から物を持ち込むような趣味にも利用できます。また、昼間は使わない寝室の一画もテレワークのスペースとして活用するにはもってこいの場所。静かでウェブ会議もしやすいでしょう。

注意点は、外からの光や風、家族の動線を遮らないようにすること。「壁を新たにつくるときは、一部をガラス張りにして光を通すようにするも一つの手です。見た目の圧迫感も軽減できます」(天井さん)

4畳ほどの部屋の床を剥がして土間として、玄関と連続させた例
4畳ほどの部屋の床を剥がして土間として、玄関と連続させた例。床を土間にしたことで、DIYなどの趣味にも使えるようになりました。日当たりがいいので、物干しスペースとしても重宝しています。
上記の間取り図 S 邸
ワークスペースは玄関から直結。玄関そばには手洗いスペースもあり、衛生対策に役立っています。
寝室の一部に立ち上がり壁を設けて、半個室のワークスペースにした例
寝室の一部に立ち上がり壁を設けて、半個室のワークスペースにした例。バルコニーに面した窓からたっぷり自然光が入ります。
上記の間取り図 H 邸
寝室の入り口付近をワークスペースに変更しています。トイレや手洗いの手洗器はリビング、ワークスペース双方から近い位置に。

仕事の種類、家族のライフスタイルによって、適するテレワークスペースもさまざま。日々の仕事や家族の生活を思い浮かべつつ、いろいろな事例の写真を参考にして、リフォームのプランを検討してはいかがでしょうか。将来、どのような使い方をするのかも決め手になります。

また24時間自宅で過ごすようになると、間取り等では解決できない暑さや寒さ、外部からの音のお悩みも表面化しがちです。それらについては、今ある窓に「内窓」を取り付けて二重窓にするというのも一つの対処法。断熱性や防音性が高まることで、自宅でより快適に過ごせるようになります。
さらに些細なことに思えますが、いずれのタイプのワークスペースでも、必要な数のコンセントを用意することが大切。「事前に必要なオフィス用の機器をリストアップして、配置まで決めておくことをおすすめします。見た目も使い勝手も格段に良くなりますよ」(天井さん)。

TDYのコラボレーションショールームでは、TOTOの水まわり、DAIKENの内装建材、YKK APの窓・玄関ドアなど、3社の商品をご覧いただけます。またTOTO、DAIKEN、YKK APがご提案している「十人十家(じゅうにんといえ)」でも、テレワークを快適にする空間をご覧いただけますので、ぜひご活用ください。

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テレワークを快適にする
リフォーム商品のご紹介

テレワークと日々の生活を両立する商品が揃っています。

  • 住宅用壁掛トイレ FD

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    FD

    新感覚なフローティングデザインを採用。お好みのキャビネットと天板カラーを組み合わせて、魅力的なレストルームを創り出します。

  • 洗面化粧台 ドレーナ

    TOTO 洗面化粧台
    ドレーナ

    おしゃれな洗面化粧台を手軽にカスタマイズ。暮らし方やトレンドにあわせた、お好みの洗面空間を実現します。

  • ダイケン健やかおもて小波(さざなみ)

    DAIKEN ダイケン健やかおもて
    小波(さざなみ)

    機械抄き和紙でできた畳おもて。従来の「イ草」に比べて、カビの発生やカビをエサとするダニの増殖が抑えられる、安心で清潔な畳です。

  • カウンタートップ レギュラーカウンター 集成材カウンター(ゴム材)

    DAIKEN カウンタートップ レギュラーカウンター
    集成材カウンター(ゴム材)

    ライフスタイルに合わせて様々な用途でお使いいただけるインテリアカウンターです。
    表面にはDAIKEN独自の抗ウイルス機能「ビオタスク」も施しています。

  • システム収納 フィットシェルフ

    DAIKEN システム収納
    フィットシェルフ

    お部屋の空きスペースにジャストサイズで取り付けることができる、シンプルな構成の棚型システム収納です。

  • シマドリモ 内窓 プラマードU

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    内窓 プラマードU

    いまある窓の内側に新しい窓を取付けて二重窓に。簡単施工で窓の断熱性・気密性が高まり、室外からの騒音対策にも効果的です。

  • ダイライト耐震かべ かべ大将

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    様々な間取りに対応可能な多彩なバリエーションで、シーンに応じて空間を「仕切る」「つなぐ」間仕切です。

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    アルミフレームと全面ガラスの室内引戸・間仕切が上質な空間を演出。割れにくい強化ガラスを採用し、飛散防止フィルム貼を標準設定しています。

※この記事内容は、2021年6月30日時点での情報です。ご了承ください。