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病と共に一歩を踏み出す
形態 | 一戸建て |
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築年数 | 45年 |
家族構成 | 本人・配偶者・子供 |
リフォーム面積 | 23.7m² |
施工期間 | 95日 |
総工費 | 1090万円 |
使用したTDY商品 |
玄関:コンコード(YKK AP) |
テーマ |
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リフォームポイント
筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは…
手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気。
しかし筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうける。
その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていきます。
その一方で、体の感覚、視力や聴力、内蔵機能などはすべて保たれることが普通である。
介護する家族の思い
●介護が必要となることは承知の上で、近くで見守りたい
●初めての介護となるため、とにかく介護しやすくしたい
●この家で家族や愛犬に囲まれて、これまでと同じように出来るだけ過ごさせてあげたい
介護される奥様の思い
●出来るだけ家族に負担をかけたくない
●住み慣れたこの家で穏やかに生活したい
●庭の桜の木が大好きなので、ベッドからも窓の外の景色を楽しみたい
思いをカタチにし、不安を解消する介護動線重視プラン
専用玄関~ウッドデッキ~スロープを使う新しい動線
車椅子でも使いやすいトイレ・洗面カウンター
横になったベッドからの視線を外に広げる
奥様のできることをサポートする
ALSは、進行しても通常は視力や聴力、体の感覚などは問題なく、眼球運動障害や失禁もみられにくい病気なので、ベッドに寝たきりになっても、窓の外の景色で四季を感じたり、寝室の窓周りの飾り棚にお孫さんの描いた絵や家族の写真など飾って日々の暮らしを楽しめるようにした。
また外への出入りがしやすくなることでご家族の介助を得て、車椅子での散歩などもできる。
外に出て太陽の光を浴び、自然の風を感じ、花の匂いを嗅いだりして季節を体感することができる。その一つひとつが生きる活力になる。
concept~設計コンセプト~
病気そして介護の不安が少しでも軽減できるように、リフォームを通してご家族が前向きにこれからの生活をおくれるように。
奥様が筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症され、人工呼吸器の装着を決意された。
現在はまだ手足を動かせるが、この病気は進行性のため、今後は寝たきりの生活が想定される。
現在の家は介護に適していない。
●現在の奥様の寝室は家の隅(離れ)にあり、玄関や水回りへの動線が長く、不便
●奥様の寝室の窓が1つなので、暗い
●介護に適さない狭いトイレ
当初、1階北側の水周りにも近い洋室を奥様の寝室にとのご希望だったが、今後の介護動線や庭との位置関係を考慮し、奥様の寝室を南西の和室(現ご主人寝室)に配置することとした。
老朽化した離れ部分を解体し、そのスペースにウッドデッキ、スロープ、専用玄関を作り、駐車スペースまでの最短動線を確保した。
リフォームを終えたお客様の声
隔離する介護ではなく、家族が自然に見守れる距離で妻が過ごせるようになり、本人も私たち家族も安心感があります。
これがおそらく最後のリフォームになるかと思いますが、快適な空間で穏やかに生活している妻を見て、リフォームを決意して本当に良かったと思いました。
このお店が施工しました
喜多ハウジング(株) 福井店