空間別部門　バリアフリー&ユニバーサルデザイン　審査員奨励賞入賞作品［一席四眺（聴）…やさしい看守り］ | コンテスト2013

右半身マヒで主人が車いす生活に。自立した生活ができるよう、トイレに留意して間取りを変更したい。介助しやすい動線も考慮したい。キッチン用品など、使い慣れている物を使用したい。

K.H邸
形態：戸建住宅
築年数：16年
リモデル面積：58.3m²→58.3m²
リモデル日数：21日
リモデル費用：400万円

リモデル後のお施主様の声キッチンをリビングに移動させたことで安心して見守りができ、お互いの距離を保ちつつ、笑顔で会話をしながら料理や食事ができるようになりました。主人が自分でトイレに行くことができ、自立のためにもよかったと思います。キッチンを思い切って元気の出る赤色にしたのも正解でした。

設計のポイント車いす生活になったご主人の日常動作と、介助する奥様の負担軽減に配慮したバリアフリーに。リビングに対面キッチンを新設し、もとのキッチンスペースを寝室とすることで、奥様が日常的に見守れるようレイアウトしました。

審査員からのメッセージキッチンを中心に、ご主人の憩いの場である和室、ダイニング、寝室・トイレ、外の景色と4カ所が見渡せるようにレイアウトしたのが巧み。寝室から直進できるトイレの動線もよく考えられています。玄関先に設けた車いす待機のスペース、スロープなど、ご主人の自立をサポートする機能も充実。