空間別部門　バリアフリー&ユニバーサルデザイン　審査員奨励賞入賞作品［車イスでも、スイスイ快適　安心リモデル］ | コンテスト2013

事故により車いす生活となり、指先も思うように動かない。段差が多く、一人で移動できない。寝室からトイレへ直接行ける経路を確保したい。自立した生活で妻に負担がかからないようにしたい。

S.N邸
形態：戸建住宅
築年数：40年
リモデル面積：105m²→112m²
リモデル日数：80日
リモデル費用：1800万円

リモデル後のお施主様の声家の中の危険がなくなり安心して暮らせます。段差をなくし、よく通る出入口は開口を広くしたので、自走式の車いすで移動できます。家族に頼るだけではなく、自分のことは自分でできるようになったので、気持ちの面でもラクです（ご主人）。介護漬けの日々になると思っていましたが、移動やトイレの手伝いをする程度で、何より本人が自ら頑張ろうとしてくれているのがうれしいです（奥様）。

設計のポイント車いす生活のご主人のために、居間や寝室をフローリングにすることで段差を解消。玄関を増築し、車いすで寝室からトイレへ移動する通路も確保しました。もう1か所の脇玄関には、昇降リフトと外側にスロープを設置。

審査員からのメッセージフローリングの床、腕をかけて開け閉めできる建具の引き手、昇降リフトを設置した玄関、トイレの手すりなど、バリアフリー配慮が万全に施されています。奥様がご主人を見守れるようにキッチンとリビングを一体化させたのも注目点。造作のテレビボードで収納が増え、家の中がすっきりとしました。