ドア・窓の人気色をショールームアドバイザーがご紹介!人気のカラーコーディネートとは?
ドアや窓など開口部の建具は操作性や断熱性といった性能が注目されがちですが、
家の外観、インテリアを構成する大事な要素のひとつでもあります。近年は素材や色のバリエーションも増えており、
室内空間の雰囲気を整えるうえで見逃せないポイントになってきました。
そんなドアや窓について、TDYコラボレーションショールームのアドバイザーに
最近の人気カラーや上手なコーディネートのコツを聞きました。
外観や室内全体との相性を確認して
コーディネートするのがコツ
ドアや窓などの建具類は、壁のクロスや床のフローリングなどと比べて面積こそ小さいものの、家の要所に設置され、内観や外観の印象を左右する大切なパーツです。TOTO・DAIKEN・YKK AP 東京コラボレーションショールーム(以下、東京コラボショールーム)には、3社の商品が一堂に会しているので、空間全体のイメージを確認しながらコーディネートを検討できます。
「ドアや窓については、"これがいい"という明確なイメージを持っているお客様はあまりいらっしゃいませんね。ショールームに来館されてから、色やデザインを実物で確認して、打ち合わせを進めていくケースがほとんどです」(YKK APのアドバイザー、杉山さん)。
さらに、断熱性などの性能のほか、操作性やメンテナンス性なども重要なので、カタログだけで決めずにショールームで実際に展示品に触れてみることも大切です。
ショールーム来館時には、検討中の設計図面やイメージパース、リフォームの場合はリフォーム前の室内の様子がわかる写真や図面なども持参するといいでしょう。
「玄関ドアの場合は外観のデザインに合うかどうかが大事なポイントです。お客様からいただいた情報をもとに、ドアの候補を当てはめたシミュレーション画像を作成してご覧いただいています」と杉山さん。
窓も同様に、外側の窓枠は外壁のカラーとの相性を確認し、内側も壁のデザインや室内のインテリアテイストに馴染むかどうかをチェックしていきます。
「窓やドアの選び方で、内観、外観の統一感を高めたり、アクセントとして意匠に変化をつけたりすることができます。シミュレーション画像を一度持ち帰って、家族会議でよく話し合ってみるという方も多いですね」(杉山さん)。
また、室内ドアも動線と居室の要所に設置され、空間の印象を大きく左右します。室内ドアに詳しいDAIKENのアドバイザー、助川さんによると「家のメインとなるリビングまわりから決めていくと、その後は迷いにくくなりますね」とのことです。室内ドアは、インテリアのテイストに合わせられるようデザインも豊富。部屋ごとに決めていくとちぐはぐな印象になってしまいますが、リビングのように過ごす時間が長く、印象に残る部屋のドアのデザインを軸にするとまとまりが生まれます。
「同じシリーズのドアでもリビングは落ち着きのある色、子ども部屋は明るいトーンの色、とカラーで変化を付けるのもいいですね」(助川さん)。
玄関ドア、窓、室内ドア、いずれにしても単品で決めるのではなく、外観や室内全体のなかでどのように見えるのか、を意識することが大切。そのうえで、一体感を持たせるのか、アクセントとして個性を演出したいのか判断していくのがよさそうです。
玄関ドアは外観に合わせやすい色が人気。
ハンドルで個性を演出するのもおすすめ
東京コラボショールームにおける玄関ドアの主力商品は、YKK APの「ヴェナート D30」。住宅スタイルに合わせて選べる4つのデザインテイストがあり、豊富なカラーバリエーションが用意された断熱性の高いドアです。同ショールームの調査では、人気のカラーについては下記のような結果となりました。
同社の色の名称はいずれも食べ物にちなんだもので、身近でイメージしやすいのが特長です。1位のマキアートパインは、リアルな木目調と明るいトーンの親しみやすいカラー。どのようなテイストの家にも合わせやすいため、今年度常にナンバー1を維持しています。
2位のショコラウォールナットは落ち着きのあるダーク系木調カラー。木目は控えめなのでアクセントのあるような外壁とのコーディネートに向き、室内建具・床とも合わせやすいとのこと。「流行に左右されず、普遍的に人気のあるカラーですね」(杉山さん)。
3位のキャラメルチークは、黄味がかった明るめの木調カラー。こちらも木目は控えめで、明るすぎず、暗すぎずどんなテイストにも合わせやすいと人気です。「ショコラウォールナットとともに外構商品にも同カラーを設定しているため、家の内外でトータルコーディネートを検討されるお客様にも選んでいただきやすいカラーです」(杉山さん)。
また、玄関ドアと組み合わされるドアハンドルについては、ショールームでは約85%以上の来館者がキーレスのスマートコントロールキーを検討するそう。ハンドルのデザインは3種類あり、それぞれ下記のような人気順となっています。
玄関ドアハンドル
人気ランキング
-
ストレートのブラックハンドル
-
洋風カーブハンドル
-
ストレートのシルバーハンドル
※2020年10月〜2021年3月 YKK AP ショールーム新宿調べ
玄関ドアのデザインにかかわらず圧倒的に人気なのがストレートのブラックハンドル。鍵穴も目立たないシンプルな形状で、さまざまなドアに合うというのが人気の理由です。
2番人気は洋風カーブハンドル。鋳物のアイアン風の意匠が珍しく、洋風テイストが好みの人だけでなく、個性的なデザインを求める人にも好評です。
3番目がストレートのシルバーハンドル。ドアをシルバーで統一させたい人のほか、色の濃いドアを選んだ場合にハンドルを視認しやすくしたいという年配の人にも支持されているそうです。
窓は内と外で効果的な色を選ぶのがポイント。
シックな印象のブラックも人気急上昇
窓の主力商品であるYKK APの「APW 330」は、樹脂フレームとLow-E複層ガラスで国内最高レベルの断熱性能を実現した高断熱窓。室内側にはホワイト、ナチュラル、クリア、ダークブラウン、室外側にはホワイト、プラチナステン、ブラウン、ブラック、木目柄のチーク、ブラックウォールナットのバリエーションがあります。内外の色の組み合わせでは、次のようなランキングとなりました。
窓:外観カラー×内観カラー
人気ランキング
-
ブラック×ホワイト
-
プラチナステン×ホワイト
-
ブラック×ブラック
※2020年10月〜2021年3月 YKK AP ショールーム新宿調べ
近年、外壁をダーク系かホワイト系にするケースが多く、ホワイト系の外壁に窓のフレームをアクセントにしたい人、ダーク系の外壁になじませたいという人に室外側はブラックが好まれる傾向です。室内側は部屋を広く見せるために、ホワイトが基調のクロスに窓フレームもホワイトで統一する、というパターンが人気です。
2位の室外側のプラチナステンはさまざまな外壁にもなじむカラーで、飽きのこない点が好まれています。また、年数が経っても汚れが目立ちにくい点も決め手に。また室内側には1位と同じくどんなテイストのインテリアにも合わせやすく、室内が広く見えるホワイトが選ばれています。
3位は近年の流行であるカフェスタイル、ブルックリンスタイルの影響を受けた組み合わせです。樹脂窓で内外ともブラックという組み合わせは業界初※。「以前からお客様からのご要望が多かった組み合わせです。ホテルライクなコーディネートやインダストリアルデザインのインテリアにも合うので、高級感を求めるお客様に圧倒的な支持を得ています」(杉山さん)。
※2020年4月時点 YKK AP調べ
室内ドアはホワイト、グレイッシュが人気。
面積の広い床との相性を重視して
TDY東京コラボショールームでは、DAIKENの室内ドアが約100本も用意されており、カラーにもそれぞれ豊富なラインナップがあります。「室内ドアを選ぶときにポイントとなるのが床です。面積が広く、室内の印象を大きく左右する床の色との相性を考慮して、ドアの色を決めていくことをおすすめします」(助川さん)。
同ショールームでは、室内ドアと床の色の組み合わせについて、次のようなランキングとなりました。
室内ドア×床
人気ランキング
戸建て
-
白×白※写真は室内ドア:ハピア〈ネオホワイト〉、床:ハピアフロア石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)〈ホワイトオニキス柄〉
-
白×グレイッシュ※写真は室内ドア:ハピア〈ネオホワイト〉、床:ハピアフロア石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)〈グレイッシュセルベ柄〉
-
白×オーク※写真は室内ドア:ハピア〈ネオホワイト〉、床:トリニティ〈オーク柄〉
※2020年10月〜2021年3月 DAIKEN調べ
室内ドア×床
人気ランキング
マンション
-
白×白※写真は室内ドア:ハピア〈ネオホワイト〉、床:ハピアフロア石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)〈ホワイトオニキス柄〉
-
グレイッシュ×グレイッシュ※写真は室内ドア:ハピア〈トープグレー〉、床:ハピアフロア石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)〈グレイッシュセルベ柄〉
-
白×グレイッシュ※写真は室内ドア:ハピア〈ネオホワイト〉、床:ハピアフロア石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)〈グレイッシュセルベ柄〉
※2020年10月〜2021年3月 DAIKEN調べ
戸建て、マンションともに1位は白×白の組み合わせ。室内を明るく広く見せたいというお施主様の思いがうかがえます。「どのようなインテリアにも合いますし、迷っていらっしゃるようでしたら、この組み合わせも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか」と助川さん。
また、グレイッシュも近年、人気色に。「白よりも落ち着いた雰囲気になります。傷や汚れが目立ちにくく、その他のインテリアの色もほどよく引き立つというメリットがお客様に評価されていますね」(助川さん)。
室内ドアは色だけでなく、デザインもバリエーションが豊か。「木目調のほか、コンクリート調、古材のようなビンテージテイストのシリーズも人気です。また、開き戸だけでなく、引戸や折戸など開け方もさまざま。せっかくのリフォームですから、設計の担当者様ともよく相談して、色々な可能性を探ってみると楽しいですよ」(助川さん)。
迷ったときは好みの色に立ち戻って。
流行色もぜひ参考に
窓や玄関ドア、室内ドアは、プランニングの段階で内装や外装をおおよそ決めてから、選択するケースがほとんどだそう。つまり、外観やインテリアのイメージと相性をチェックしながらカラーコーディネートを検討していくことになります。
「お客様は、外装材、内装に使用するクロス、フローリング、キッチンなどを選ぶために、それぞれの部位のショールームを訪問していらっしゃるため、総合的な完成イメージを持ちにくいと思います。そういった場合は、すでに他の建材で選んだものの中にお好みの色があるはずなので、それを参考にベースカラーを決めコーディネートすることをおすすめしています」と杉山さん。
また、最近の流行色は雑誌やモデルハウスでも見かける機会が多いので、自然と記憶に残り、受け入れやすい傾向があるのだそう。迷ったときには、そうした流行色を切り口にしたコーディネートを候補にするのもいいかもしれません。
窓や玄関ドアは日の当たり方、室内ドアは設置する位置や寸法などによっても印象が大きく変わります。「それぞれの商品はショールームにあるときと、現地に取り付けられたときとでも見え方が違うものです。私たちはそうしたことも考慮しながら、ご提案しています」(杉山さん)。
TDYのコラボショールームでは、TOTOの水まわり、DAIKENの内装建材、YKK APの窓・玄関ドアなど、3社の商品はもちろん、カラーコーディネートもご確認いただけます。またTOTO、DAIKEN、YKK APがご提案している「十人十家(じゅうにんといえ)」でも、カラーコーディネートのヒントになる空間をご覧いただけますので、ぜひご活用ください。
人気カラーランキングでご紹介した
商品ラインナップ
玄関ドア・室内ドア・窓で人気の商品シリーズです。
-
DAIKEN ハピアフロア
石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)美しい鏡面調仕上げの最高級グレードの床材。高級感のある大理石の風合いをリアルに再現しており、空間をモダンに演出します。
-
DAIKEN 室内ドア ハピア
業界トップクラスの同一シリーズ全61種類の豊富なデザインが、多彩なインテリアテイストを表現。また、DAIKENならではのテクノロジーで、一人ひとりの暮らしや使い勝手に寄り添ったドアをご提案します。
-
DAIKEN 特殊加工化粧シート床材
トリニティ表面の質感にこだわり、広幅デザインで立体感のある貼り上がりを実現した、まるで無垢材のような化粧床材。お手入れのしやすさも魅力です。
-
YKK AP 断熱玄関ドア
ヴェナート D30木調14色+非木調6色の計20色のカラーバリエーションと、デザインは4つのテイストから多彩なラインアップをご用意しています。
-
YKK AP 高性能樹脂窓
APW 330国内最高基準の断熱性を誇り、高い省エネ効果を発揮した樹脂窓。外観には2色の木目調カラーも設定し、表情豊かな外観を彩ります。
※この記事内容は、2021年10月27日時点での情報です。ご了承ください。
関連記事
-
片付けをラクにする収納のコツ。リフォーム前に実践して新居をスッキリ!
-
失敗しないカラーコーディネートのポイントをインテリア専門家・荒井 詩万さんに聞きました!
-
おうち時間に癒しと潤いを! わが家を楽園に変えるグリーンコーディネート術
-
リノベーションで自分らしいインテリアを実現!「好き」を起点に、スタイルを組み合わせて楽しもう
-
ドア・床・畳・窓の人気色ランキングから考える、住まいのカラーコーディネート
-
お手入れ簡単、家事をラクにこなせるキッチン
-
水まわりのカラーは「白」「ライトグレー」が根強い人気! 柄や素材で個性をプラス
-
住宅の主役、リビングダイニングには思い切って「好きな色」をアクセントに。色のバランスはプロの手を借りよう
-
水まわり、窓、床・畳の「時短・簡単お掃除アイデア」を家事芸人"家事えもん"が教えます!
-
キッチン・浴室・洗面所の人気色をショールームアドバイザーがご紹介!人気のカラーコーディネートとは?
-
防犯リフォームの極意!泥棒に狙われない・侵入されない家づくりで家族の安全を守る。
-
ペットのお悩み解消!人とペットが快適に暮らす家づくりの工夫