第16回収納御殿のノウハウを公開!
コジマジック流
大人も子どももラクラク収納
(以降の写真/特記以外、DAIKEN)
コロナ禍での在宅ワークを機に、わが家の収納の問題に気づいてしまった、という話をよく聞きます。
なかなかモノが片づかなくて、ストレスになっている人も多いのではないでしょうか。
今回取材したのは、“収納王子コジマジック” として様々なメディアでアイデアあふれる収納術を披露している小島 弘章さん。
2020年5月に竣工した新居 “収納御殿” の空間づくりを通して、家族で楽しく片づけできる収納のノウハウをうかがいました。
プロフィール
収納王子コジマジック
(一般社団法人日本収納検定協会 代表理事 小島 弘章)片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で26年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア。整理収納に“笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上。著書・監修本は累計40万部を超える。2014年12月には収納と育児・教育・育成を組み合わせた“収育”を理念として掲げた、一般社団法人日本収納検定協会を設立。2015年10月から“お片づけを楽しむ検定”「収検(収納検定)」をスタートさせる。そのほか収納グッズ開発やマンションの収納監修など、日本や中国を中心に幅広く活躍中。
https://shu-ken.or.jp/
https://www.instagram.com/kojimagic2009/
きれいに片づけば
ストレス解消!
楽しく暮らせる収納術、
教えます
“収納王子コジマジック” として活躍されている小島 弘章さん。「片づけること」に目覚めたのはお母さまの影響だったそうです。
「母は整理収納が得意。いつも何かしらの工夫をして、楽しそうにモノを片づけていました」。子どもたちと一緒になってカラーボックスにカッティングシートを貼って飾り付けるなど、工作や遊びの延長として、片づけ方を教えてくれたそうです。「自分から率先して片づけていると、とてもほめてくれましたね。だから私は親から "片づけなさい!" と叱られたことがありません」。
自然と身の回りをきれいにする習慣がついた小島さんは、その後、芸人となってからも100円ショップで買ったモノで収納グッズを自作したり、知人から譲り受けた粗大ゴミをおしゃれにリメイクしたりするなど、自分の部屋をすっきりとコーディネート。そのような様子がテレビで取り上げられて話題となり、“収納芸人” と呼ばれるようになりました。
「収納の効果は3つあるんです。まず、探し物をする時間が省ける。次に無駄なモノを買わなくなる。そして、何よりも大切なのがイライラしなくなるということ。片づけは生活の中で一生やらないといけないことですよね。それなら楽しいほうがいい。そんな収納術をお伝えしていきたいと思っています」。
片づけ術の基本は
“整理” “収納” “整頓”。
“使っているモノ” だけを
使いやすくしましょう
収納王子コジマジックというキャラクターでテレビ番組に出演し、これまでに約2,000件ものお宅の片づけをしてきた小島さんは、「片づけが苦手な人はいない」という確信を持っているといいます。「ただ、片づけ方を知らないだけだと思っています。大人も子どもも、どうやって片づけたらいいか、ノウハウを理解すれば必ず家はきれいになります」
小島流の片づけ術は、“整理”、“収納”、“整頓” の3ステップ。まず “整理” は、現在使っているモノと使っていないモノを分けること。“収納” は、使っているモノだけを使いやすくしまうこと。“整頓” は、乱れを正し見た目よく整えること。
「でも多くのお宅では、使っているモノと使っていないモノが混在しています。収納する場所も決まっていない。それでも片づけようとすると、目の前からなくしてしまおう、隠そうとして隙間に押し込んでしまう。ですから、モノがどこにあるのか、わからなくて探そうとしてまた散らかってしまうのです」。
整理のポイントは、“いるモノ” か “いらないモノ” かではなく “使っているモノ” か “使っていないモノ” かの事実で分けること。「もったいないと思ってしまうと作業が進みません。“いつか使う” は一生使いません。収納スペースには使っているモノだけを使いやすくしまいましょう」。
次の章では、そんな小島さんの自宅における収納の工夫を通して、部屋別に収納のポイントをご紹介します。
使う場所にしまうのが基本!
小島流部屋別の収納の
ポイントをご紹介
1.リビング・ダイニング
小島さんが工夫を凝らした自宅は3階建て。リビング・ダイニングは2階に設けられました。家族の集まるリビング・ダイニングはなるべく広々と感じられるように、すっきりと片づけておきたいものです。そこで、小島さんが自身の家づくりの際に着目したのが、リビングの一角にあるテレビ回りのスペースです。ここにDAIKENのシステム収納「MiSEL(ミセル)」で壁一面の収納を設けて、リビングで使うモノを納められるようにしました。「まず掃除用具。スティック型の掃除機やフローリング用モップ、洗剤、お掃除ロボット、ゴミ箱、ティッシュボックスなどを置けるようにしました」。静電気を発してほこりを引き寄せやすいWi-FiのルーターやAV機器も収納。すぐに掃除できていつも清潔。家族や友人と気持ちよく過ごせるリビングになりました。
2.スタディスペース
小学1年生の息子さんと幼稚園に通う娘さんのいる小島家。「家族で過ごす時間を大切にしたい」という小島さん夫妻の思いから、3階の子ども室は兄妹共有の8.2畳のコンパクトな空間となりました。将来、4.1畳ずつに間仕切ることも想定しており、それぞれベッドと机が置け、小さなクローゼットを確保したぎりぎりの広さとなっています。
その代わりに子どもたちのスタディスペースは2階のダイニングの壁面に計画。DAIKENのシステム収納「MiSEL」を利用して、子どもたちが並んで座れるデスクを設置しました。デスクの下部にはスライド式のランドセル置き場を用意。そのすぐ上の棚には教科書やノートを収納しています。重いランドセルを持ち上げることなく、学校の準備をできるようになりました。また、デスク前の壁はマグネットのつくホワイトボードになっており、時間割やメモを張っておけばすぐにチェックできます。「子どもたちは遊ぶときも勉強するときもずっとこのデスクに。寝るとき以外はずっと家族一緒にリビングにいますね」。
3.ファミリークローゼット
小島家が以前に住んでいた3階建ての家では、洗濯物を干したり取り込んだりするたびに2階の洗濯機と3階の物干し場を行ったり来たり。「とても大変でした」と小島さん。
そこで新居では、1階に家族全員の衣服を収めるファミリークローゼットを設けました。その隣には洗濯機を置いた洗面所、浴室が続き、洗面所の外には庇(ひさし)付きの物干し場を用意。洗濯・物干し・収納の動線が階段を上り下りせずに完結するようになっています。
ファミリークローゼットの広さは約4畳。壁沿いにDAIKENの「relaclo(リラクロ)」のハンガーパイプと引き出しを、中央にはキャスター式の作業台を設置しました。作業台にはアイロンとアイロン台が収納されており、ここでアイロンをかけたり、衣類を畳んだりできます。
ファミリークローゼットの隣には小島さんの書斎があります。「夜、書斎で仕事していたら隣から妻の独り言が聞こえてきたんです。"ああ、使いやすいわ" って。あれはうれしかったですね」。
4.玄関収納
「私は靴が好きで数も多いので、シューズインクローゼットが欲しかったんです」と小島さん。そこで玄関土間の脇の約2.4畳のスペースを活用しました。入って右側が家族全員の約80足の靴が置けるラック、左側が工具やアウトドアグッズなどを置く棚。いずれもDAIKENの収納ユニット「カンタナ」を活用しています。
「玄関で何をするか、を考えると収納すべきモノが見えてきます。外出用の上着、ベビーカー、防災用のリュック、マスクのストック、電動自転車のバッテリー、ハンカチ、鍵、印鑑……。靴や傘以外にもいっぱいあるんですよ」。
もう一つ、収納で忘れてはならないポイントは換気。小島邸では、人が入れる大きさの収納には必ずドアの対面に窓を配し、風の通り道ができるようにしています。定期的に換気を促すことでにおいが排出され、空気の入れ替えができます。窓はYKK APの樹脂窓「APW 330」を採用したので、結露の心配もありません。さらに、シューズインクローゼットとファミリークローゼットの天井には、DAIKENの天井材「クリアトーン12SII」を採用。「調湿や消臭の性能があるので、生活用品をしまう収納にいいですね」。
シューズインクローゼットには、DAIKENの「カンタナ」を設置。ユニットの組み合わせで、外出用の上着や玄関回りの小物なども収められます。
5.浴室
小島さんが浴室に選んだのはTOTOのシステムバス「サザナ」。その理由についてこう説明してくれました。「浴室内の壁にマグネット式の収納グッズが取り付けられるので、シャンプーボトル、掃除グッズ、子どものおもちゃなどはすべて壁面収納しています。床に置かないで済むので、汚れやぬめりが溜まりにくく掃除もラク。カビも見なくなりました」。
さらに「サザナ」には浴槽の自動洗浄機能、床洗浄+除菌仕上げ機能もあり、これもお気に入りのポイントのひとつ。「水まわりは毎日使うものですから、清潔にしておきたいですよね。マグネット式の収納グッズと合わせて、いつもお風呂をきれいに保てるのはうれしいですね」。
収納から始まる快適な家づくり
これまで培ってきた、収納、片づけのノウハウをマイホームにふんだんに盛り込んだ小島さん。「建てて、実際に暮らしてみて初めてわかったことがいくつもありました」と語ります。
「窓選びを工夫すると室内の明るさがこんなにも変わるのか、断熱性や気密性を高めればこんなにも光熱費が変わるのか、家事動線と収納計画を連携させると暮らしやすさが大幅に向上するんだな、とか、家全体で考えると住環境は快適になることがわかりました。今後は、家づくりの経験を踏まえつつ、収納を含めた住まい全体の提案をもっと行っていきたいですね」。
お子さんの成長とともに小島家のライフスタイルも変化していくはず。それにともなって小島さんの収納提案もまた、アイデアの引き出しを増やしていくことでしょう。
TOTO、DAIKEN、YKK APの3社はコラボレーションショールームも展開しています。小島さんが監修したDAIKENの収納ユニットや内装建材、小島家のお風呂掃除の手間を軽減したTOTOの水まわり設備、換気効果をアップするYKK APの窓などもご覧いただけます。
小島邸に採用されている
商品のご紹介
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TOTO 戸建住宅向けシステムバスルーム
サザナ掃除のしやすさ・収納の便利さなど、おふろを使う人、お手入れする人、みんなにとっての「しあわせ性能」を追求したバスルームです。
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DAIKEN スタイリッシュファニチャー
MiSEL掃除機やゴミ箱、ティッシュを収納、必要な時にサッと取り出せるなど、収納するモノから考えた収納です。
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DAIKEN クローク収納内部ユニット
カンタナスペースにあわせてジャストフィットできる収納です。玄関やクローゼット、階段下の収納庫などにお使いいただけます。
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YKK AP APW 330
高性能・高品質で、使いやすさやデザインを追求したエコロジカルな樹脂窓です。
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YKK AP リモコンシャッター
リモコン操作でお部屋のどこからでも、スイッチひとつで開閉。台風対策にも効果的です。
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YKK AP 断熱玄関ドア ヴェナート D30
セキュリティに配慮して、ドアを閉めたまま、風を屋内に取り込むことができる「通風ドア」です。
※この記事内容は、2020年10月28日時点での情報です。ご了承ください。
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