- ホーム
- リフォーム事例を見る
- 繋ぐ建築~築90年の歴史を繋ぐ住まい~
繋ぐ建築~築90年の歴史を繋ぐ住まい~
形態 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 90年 |
家族構成 | 本人・配偶者 |
リフォーム面積 | 233m² |
施工期間 | 90日 |
総工費 | 2000万円 |
使用したTDY商品 |
キッチン:ミッテ(TOTO) |
テーマ |
|
リフォームポイント
”90年の歴史を経過した住まいのリモデル”
それぞれの住まいには、家族をはぐくんできた長い歴史がある。
「繋ぐ建築」大切に住まわれてきたお住まいに新たな息吹を吹き込む。
今回はそんなリモデルです。
和の心を繋ぐ
「くつろぎの間」
改修前は2間続きの和室でした。
親戚を集めて行事することも少なくなり、あまり使われなくなった和室。
新しい息吹を吹き込むため、壁量を増やし耐震性を高めました。
和室の1つを床はカーペットタイルを張り、壁は塗り壁に仕上げました。
もう1つの和室は琉球畳を敷き、欄間や見掛りの柱や長押を濃い色で塗装し異なる雰囲気の2部屋を1つの空間にまとめました。
また広縁をなくし、ワーキングスペースとしてのカウンターを新設。
落ち着いた空間となり応接室、ワーキングスペースなど多用途に使用できる空間に生まれ変わりました。
「癒しの間」
応接室として使われた部屋は主人の寝室として生まれ変わりました。
収納部分を増やすため、ベッドスペースとの仕切りも兼ねて造り付けの家具を造作。
表側は小物置として使用でき、裏に廻るとクローゼットの空間。
家具の高さを天井まで造らず開けることで開放感をそこなわず、収納を増やすようにしました。
家族を繋ぐ
「集いの間」
主な出入口は勝手口。広かった洗面所を脱衣と洗面に分け帰ってから手洗いができるような動線に。
キッチンは今の使い勝手を考えかつスッキリみせたい。
背面収納を設け家電スペースも確保しました。
ダイニングに調味料やカトラリーを置けるスペースがほしいとの事で、テーブルにおさまるキッチンワゴンを造作。
普段の食事はダイニングにて。居間は息子夫婦や孫が来たときに団欒のひとときを過ごせる空間に。
「トイレは掃除のしやすいのがいい。」との奥様の声もあり小便器を撤去し、壁をキッチンパネルにして汚れが落ちやすいように、便器もレストパルFを設置し床も拭きやすいものにしました。
築90年の平屋建てで一人暮らししていた母が老人ホームに入り、同じ敷地内の2階建ての離れに住んでいたお施主様がリモデルして暮らすことになりました。
「歴史を繋いできた住まいを生かし、仏様を守り、子供たちに残していきたい。その中でゆとりある空間で今後の生活を楽しみたい」との要望で、夫婦で住むための住まいにリモデルすることになりました。
37年前に自社で増改築したお宅ですがキッチン・浴室・洗面・トイレ・それぞれの居室のどこをどうすれば快適に住まえるのか?また費用はどのくらいかかるのか?
というのが最初の相談でした。
空間を「集いの空間」「癒しの空間」「くつろぎの空間」「人を招く空間」「癒しの間」の5つにわけ外部も「遊びの庭」「静寂の庭」とに分けました。
「集いの空間」夫婦がそろって生活する場(水廻り食卓)・子供たちが帰った時の団欒の場
「癒しの空間」奥様の寝室・多くの衣類を収納できるようパネル収納を設置
「くつろぎの空間」和室続き間の先人の匠の技を残し、くつろげる空間
「人を招く空間」玄関・37年前の造りをそのままに、玄関引戸をリモデル
「癒しの間」夫の寝室・庭を眺めながら日々の疲れを癒す空間
5つの空間それぞれでの必要な機能、どんなイメージになるのか具体的に示すことでお施主様も出来上がりの想像がつきやすくなりました。
中でも「くつろぎの空間」和室の続き間は最初は「和室の続き間はこれといった使い道もないしなくしてもいいかなぁ」と言われていましたが、広縁部分を一体化しカウンターを設けてワーキングスペースをして活用できるよう提案したことで残す方向に話がまとまりました。
リフォームを終えたお客様の声
快適に過ごせています。
築90年の家を新しく生き返らせてもらったようで、私たちも若返った気になっています。。
続き間も残してよかったです。「くつろぎの間」のカウンターに座って、ふと外を見て、外の風や空の青さを感じながら本当に「くつろぎの時間」を過ごしています。
これから四季の変化が楽しみです。
このお店が施工しました
(株)原工務店