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決してのれんを絶やさない・・・令和の老舗旅館リモデル
形態 | その他 |
---|---|
築年数 | 100年 |
家族構成 | 本人 |
リフォーム面積 | 181.5m² |
施工期間 | 150日 |
総工費 | 1980万円 |
使用したTDY商品 |
キッチン:ミッテ(TOTO) |
テーマ |
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リフォームポイント
POINT1 旅館部分 「金澤らしさ」
●金澤の伝統工芸・モチーフをとりいれる
加賀水引の照明・桐工芸と象嵌の部屋看板・雪吊りのクロス・デザイン組子など
玄関ホールに金澤水引の照明を設置。
旅館の前を流れる浅野川と春の桜をイメージして、施主と一緒に水引の色を選んだ。
客室水まわりには金澤の冬の風物詩である雪吊りの柄のクロスを採用。
●金澤の伝統様式である朱壁の温存と群青壁の新設
POINT2 住宅部分 「住空間の充実」
●通りが眺められる明るいLDK
●厨房をコンパクトに、物干しスペースと収納を充実
POINT3 旅館部分 「インスタ映え」
●思わず写真を取りたくなるウイリアムモリスの襖壁を使うなどして「映え」に特化した客室も。
重伝建地区に指定され、金沢の有名な観光スポットである主計町の中心に位置する「木津屋旅館」は、約100年続く老舗旅館である。
しかし経営者の高齢化とコロナによる利用者の激減で2020年4月に休業を余儀なくされた。
85歳の女将の「守り続けたのれんを絶やしたくない」という想いを汲んだ、当時遠方に住んでいた長男の嫁が、旅館を継ぐ決意をし、そのリモデルの依頼を受けた。
料理旅館として経営していたこともあり厨房が大きく、仮眠室はあるものの住居としては寛げず暮らしにくいつくりとなっていた。
経営再開後は簡単な朝食を出すのみとし、住居部分を新たに設け、自分たちが暮らしやすく、かつ若い世代も利用しやすい魅力ある旅館の提案をしてほしいとの要望であった。
5年後に経営を軌道に乗せたあかつきには、夫も経営に参画し夫婦で末永く旅館を守っていきたいと考えている。
旅館部分のポイントは「金澤らしさ」と「インスタ映え」…玄関・食堂・客室に金澤らしさと、大胆なデザインを所々に設け、細部の演出にこだわった。
令和の時代にあった空間づくりで客室稼働率が上がるよう設計・提案を行った。また、各客室に洗面・トイレを設け、サニタリーを充実させた。
厨房の省スペース化と住空間の充実…以前は料理旅館としていた時代もあったが、今はインターネットやSNSで宿泊客自身が調べて外食を希望するケースが増えたとのこと。
時代に合わせ、簡単な朝食のみの提供とすることにし、厨房はコンパクトにした。
また、住居スペースを前面道路側に設け、道路側の大きな窓からの明るい光を取り込めるようにした。
リフォームを終えたお客様の声
古い建物で改修範囲が広かったのですが、最初の打ち合わせで伝えた要望が、すぐにしっかりとしたプランとして提案してもらえました。
金額の提示も分かりやすかったです。
旅館経営の知識が何もない中でも安心して工事を任せられました。
歴史のある建物の趣を残しながら、今の時代にも合った旅館に生まれ変わり、私にとって新たな挑戦のとてもいいスタートになりました。
このお店が施工しました
喜多ハウジング(株)