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実家の京町家を終の棲家にリノベーション
形態 | 一戸建て |
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築年数 | 100年 |
家族構成 | 本人・子供 |
リフォーム面積 | 50坪 |
施工期間 | 150日 |
総工費 | 2590万円 |
使用したTDY商品 |
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テーマ |
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リフォームポイント
【リフォームにいたった経緯】
現在、弊社に近い新興住宅街(大津市)に居住されているOB施主様から、「高齢となり夫婦二人となったので、これからの余生は利便性の高い京都市内に生活の場を移したい。(お母さまが亡き後、空き家となっている)生家である旧商家の敷地奥の空地部分に『離れ』を建てて夫婦二人の終の棲家としたい」との相談を受け、現地を調査。
物件は京都の中心地である烏丸御池に近い地に建つ築100年以上の京町家。各所に経年劣化や傷みはあるものの、工夫次第では同じ予算で、新たに離れを建てるよりも魅力的な唯一無二の建物となる潜在力がある建物であること、何よりも思い出の生家の面影を残し活かせること、きめ細かい具体的な工事の内容を説明。最終的に施主様の夢であった「いつかは実現させたかった自宅ギャラリー」まで思いが広がり、弊社のご提案を採用頂き、「離れ」の新築ではなく、全面的なリノベーションに方針を変更したいとのご希望にいたったもの。
【リフォームのコンセプト】
外観は新たに面格子を設えた以外は従来の建物の面影は極力そのままにとどめる。
内部はまずは構造、基礎、地下配管、断熱を徹底的に補強・やり替えた上で、内装は劣化部分を補修、取り換えると同時にバリアフリー化。高齢者が日常生活を不自由なく過ごせるように生活動線を考えた間取りに変更。
住設機器は最新機器に取り換える。
1階と2階の動線を完全に分けることで、2階の一部貸しが可能な間取りとする。
【リフォームのポイント】
外部の工事は瓦屋根の葺き替え・補修(含む軽量化、ガラス瓦の追加)や樋の交換等、機能面をしっかりと修理。
内部は基礎の補強と地下配管のやり替えを行った上で、町家の構造を熟知した大工の匠の技で建物の歪み・傾きの修正や部材の交換、構造補強を実施する。また断熱(含む内窓設置)、バリアフリー化を行い、採光や照明にも配慮し、高齢者が明るく過ごしやすい家へ生まれ変わらせる。
1階は京町家特有の「ウナギの寝床」を活かしつつ、暗い土間を明るく開放的な空間に再生。基本的な日常生活は1階で完結できるように生活動線を再構築。2階は階段を架け変え、ギャラリーや部分貸しができるように独立させる。
キッチンは場所を土間からリビングに移し対面式に変更し、風呂、トイレ、洗面などは全て最新機器に取り換える。
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リフォームを終えたお客様の声
【リフォーム前】
(弊社の提案により)空き家となっている生家をフルリノベーションすることにしたが、老朽化が激しい京町家で、現状ではとても安心して住める状態ではないとの印象を持っている。今回の工事でどこまで住みやすくなるか半信半疑。
長年の付き合いで(弊社の)技術力、大工の腕は信頼しているので、とにかく構造や断熱は徹底的に手を入れ、高齢者が暖かく過ごしやすい家にして欲しい。基本的な日常生活は1階だけで完結できるようにし、2階は独立して貸したり、イベントをしたたり出来るようなスペースにしたい。外観は極力、建物の面影を残し、内部も残せる部分は再活用して欲しい。
【お悩み】
冬は底冷えする、暗くて寒い京町家特有の弱点と、100年前のバリアフリーとは程遠い段差が多い床、急で狭い階段等、高齢者にとって極めて使い勝手の悪い構造。また瓦屋根は劣化し、大雨の際には雨漏りはする、壁は見るからに倒れているのがわかり、所々、床の水平も保てていない状況。もちろん耐震面も心配。素人には直すにもどこから手を付けてよいかわからず、何をどうすれば安心して住めるようになるか想像もつかない。
【リフォーム後】
見違えるほど素敵な家になりました。希望通り、昔の面影を残しつつ、大胆に作り替えていただきました。家の傾きを直したり、段差のあった家の中をバリアフリーにしたりと、大工さんをはじめとする職人の皆様の技術力の高さには改めて驚きました。特に大工さんが板から作製していただいた階段はとても上りやすく、また見栄えも良く、大変満足しています。既に近くの着付け教室から噂を聞きつけ、撮影に使わせてほしいとの打診もありました。行く行くは自宅ギャラリー等にも利用出来たらよいと考えております。新たな生活のスタートが楽しみです。
このお店が施工しました
共和木材工業