達人が聞く、リフォーム成功のコツ! I.Y.様邸 第8回:暮らしやすさ追求編

「シンプル・イズ・ベスト」で貫かれた
機能美あふれる住まい

暗さと寒さを徹底解消し、快適な住まいを追求なさったY様ご夫婦。今回は、前回ご紹介した設計面・設備面での工夫のほか、暮らしやすさをかなえるためにどのような点にこだわったのか、細部にわたってお話を伺いました。

プロフィール

リフォームされたお客様

Y様(京都府)

ご夫婦が結婚された17年前、ご自宅を2世帯住宅に増築。そして4年前、ご家族4人の暮らしに合わせてリフォーム。暗くて寒いという悩みを最新技術で解決し、念願の「明るくて暖かい家」を実現しました。

インタビュアー

江口恵津子氏(株式会社ヴェルディッシモ)

建築デザイナー、インテリアコーディネーター。専業主婦を経てリフォームの世界に入る。「大改造!!劇的ビフォーアフター」(テレビ朝日)など出演多数。著書に『わが家のスローリード・リフォーム』(PHP)がある。

リフォーム情報

家族構成
夫+妻+息子+娘
面積
243m²
⇒243m²
形態
戸建住宅
日数
172日
築年数
80年
費用
4,152万円
採用商品
TOTO:キッチン「クラッソ」/浴室「サザナ」/洗面所「ラウンドシリーズ」
YKK AP:窓 「APW330」「APW331」「プラマードU」
担当店
株式会社ハウスドゥ

Before

After

驚きの断熱性。技術が結集した樹脂窓をチョイス

ご主人 「明るくて暖かい、最高に居心地のいい家」。その実現に大きく貢献してくれたのが、Low-E複層ガラスの樹脂窓です。今回、2階の客間を除いたすべての窓をYKK APの「APW 330」シリーズで統一しました。

江口氏 樹脂窓といえば、ヨーロッパの山小屋や日本では北海道などの寒冷地でも使われている窓ですよね。断熱性が格段に高いこの窓を取り付ければ、2,000m級の冬の山小屋でも、軽装な服装で過ごせるそうですよ。

ご主人 リフォーム前は、パジャマの上にベンチコートを羽織らないと寝付けないほどの寒さでしたから、「窓にはこだわりたい」と思っていました。実はリフォーム会社さんからは、予算の関係でワンランク下の窓を提案されていたのです。けれど、ショールームでこの樹脂窓に出会い、アルミ製フレームと比べて熱の伝わりが約1,400分の1だという説明を受け、思い切ってこちらを選びました。

江口氏 それほど暖かい家への思いが強かったのですね。実際に住んでみていかがですか?

ご主人 驚くほど暖かくて、選んで大正解でした。吹き抜けの設計、吹き付け式ウレタン断熱材、薪ストーブ、そしてこの樹脂窓と、妥協することなく選んだからこその暖かさだと実感しています。あれほどひどかった結露も全く出なくなりましたね。そうそう、更に単板ガラスを複層ガラスにして外の騒音が遮断されるようになったおかげで、リビングにいると薪ストーブからパチパチッと薪が燃える音が聞こえてくるのですよ。最高に癒される瞬間です。

奥様 これだけ暖かくなったのに、光熱費は以前の3分の1に減りました。でもその代わりに、薪代が高くつくのですが…。主人のこだわりだから、仕方ないですね(笑)。

庭に面したリビングの大きな窓も、YKK APの樹脂窓「APW 330」

吹き抜けに面した2階の窓。室内窓(左奥)には、風合いあるステンドグラスをデザインアクセントとして再利用

ワンポイントアドバイス

「導入の検討は、初期投資とランニングコストとのバランスで」

高性能樹脂窓や前回ご紹介した吹き付け式ウレタン断熱材は、技術の進化により可能になった画期的な設備。その効果は絶大ですが、その分、初期費用も高くかかります。このとき大切にしたいのが、初期投資とランニングコストのトータルで考える視点です。光熱費が格段に安くなる上、念願の暮らしを実現できるのであれば、住宅のリフォーム等は長い目で見て「おトク」といえるかもしれませんよ。この先何十年の暮らしを視野に入れた上で、賢いご判断をしてくださいね。

見違えたキッチンで、お嬢様の家事参加率もアップ

奥様 キッチンはTOTOの「クラッソ」にしました。食器洗い乾燥機と節水効果のあるタッチスイッチ水ほうき水栓は、特に引かれるポイントでしたね。実際に使ってみると水はけが良い傾斜のついたすべり台シンクも、生ごみを捨てやすい排水口の網かごも、実によく考えられています。食洗機も大活躍していますよ。

江口氏 床はタイル調のクッションフロアですね。食器を落としても割れない上、足元が暖かいのがいいですよね。

奥様 それから、一体型になっている背面の食器棚の位置もちょうどいいですね。これまでは料理と盛り付けのあと、テーブルに配膳するまでの動線が長くて不便でした。新しいキッチンでは配膳がサッとできる上、壁面までの幅が広いから、2人以上がキッチンに入っても邪魔になりません。おかげで、以前よりも娘が料理を手伝ってくれるようになりました。

江口氏 動線といえば、キッチンに限らずあらゆる生活動線が劇的に改善しましたよね。

ご主人 その通りです。リビング、寝室、トイレ、浴室など、夫婦の生活はすべて1階で完結できるようになりました。ぐちゃぐちゃだった動線がすっきりとして、ストレスが一切なくなりましたね。

TOTOのキッチン「クラッソ」は収納量も抜群。キッチン奥にはパントリーも新設

リビングと一体感のある対面式キッチン(左奥)。家族の気配を感じながら家事ができる

水まわり設備に求めたのは、シンプルな機能美

ご主人 浴室と洗面所は、TOTOのショールームで実物を見てから決めました。浴室「サザナ」は、何といっても魔法びん浴槽がすごい。うちの家族は夜7時ごろから11時ごろまで連続してお風呂に入るのですが、ふたをしていれば追い焚きなしでいけます。

奥様 あとはやっぱり掃除のしやすさですね。浴室のほっカラリ床も、洗面所「ラウンドシリーズ」の継ぎ目のない一体成形のボウルも、サッと拭くだけで済むのです。汚れをこすったり、カビを落としたりする手間がなくなりました。

ご主人 私たちが水まわり設備に求めたのは、何よりシンプルであること。音楽を聴けたり、ジェットバスがついていたりなど、多機能を売りにした製品は世にあふれていますが、必要最低限の機能が収まったシンプルな製品は意外と少ないのです。だから、水まわりはTOTOにしようとすんなり決まりました。

江口氏 シンプルこそ最高の贅沢だと、私も思います。ご夫婦が同じ価値観を持っていらっしゃるのですね。

ご主人 もう一つ、設計段階でリフォーム会社さんにお願いしたのは「収納を増やしてほしい」ということ。以前の住まいは面積の割には収納スペースが少なかったため、2階の部屋のほとんどが物置になっていた上、目のつくところに物が散乱していました。今回、玄関脇のシューズクロークをはじめ要所要所に収納を作ったおかげで、「その部屋の物は近くにしまう」という収納の鉄則にかなった、すっきりとした住空間に変貌しました。

シンプルなデザインと掃除のしやすさが決め手となった、TOTOの浴室「サザナ」

旦那様のお気に入りはシューズクローク。大容量の収納で、玄関はいつもすっきり

ワンポイントアドバイス

「カタログよりショールーム。実際に触れることが大切」

窓、キッチン、浴室。Y様がリフォームで重要視したのは、すべての設備を自分自身の目で確かめ、納得して選ぶこと。実際、YKK APの樹脂窓「APW 330」に決めたのは、ショールームで実物に触れ、その性能に心から納得できたからだと話してくださいました。カタログでは素敵に見えたとしても、実物に触れると「イメージと違う」と感じるのはよくあること。毎日使うことになる設備こそショールームに足を運び、専門家の詳しい説明と自分の妥協なき目でお選びいただくことをお勧めします。

自然とみんなが集まるリビング。家族が緩やかにつながる空間

ご主人 リフォーム後は、リビングが家族の暮らしの中心になりました。子どもたちの定位置はソファ。妻は家事が一段落するとダイニングテーブルでくつろぎ、私は薪ストーブの近くで火の番をします。子どもたちが自室ではなく、リビングで勉強するようになったのは想定外でしたね。

奥様 ゴロッとしたくなったら畳スペースもありますしね。みんながリビングに集まるようになったので、家族の会話も自然と増えました。

ご主人 以前は職場から帰ってきても落ち着かない空間のせいでイライラしていたのに、今は「ずっと家にいたい」と思うほど居心地が良いのです。喧嘩もなくなりました。

江口氏 家族みなさんの幸せ度がグンとアップしたリフォームだと、つくづく感じます。今後、お子さんが成長して自室で過ごすようになっても、吹き抜けを通して子どもたちの気配を感じることができますね。

ご主人 リフォームの満足度は100点満点中、85点。あえて15点残したのには、畳スペースの壁面に本棚を設えてミニ図書館にしたり、どこかにハンモックを吊るしたりなど、この先の計画を温めているから。夢は膨らみますね。

江口氏 それなら、庭の一部にテラスを作るのも素敵だと思いますよ。リビングとご夫婦の寝室を結ぶL字型のスペースにオープンテラスを作れば、家の中と庭をつなげて一体感を持たせることができますから。ますます楽しみが増えますね。

リビングの一角には、昼寝に最適な畳スペース。ブルーとグリーンの琉球畳がおしゃれなアクセントに

暖かな光が降り注ぐリビング。ローテーブル(右手前)は、お母様から譲り受けた由緒ある大切なもの

懐かしさを感じる小物のおかげで、新しい住まいもどこか落ち着く空間に

ワンポイントアドバイス

「早めのリフォームで、この先の人生をもっと豊かに」

リフォームというと、定年を機に検討を始めるご夫婦が多いですよね。けれどリフォームは、肉体的にも精神的にも多大なエネルギーを要するもの。だから私は、40代や50代でリフォームすることをお勧めしています。思い切って早めのリフォームを決断すれば、その分、豊かな人生を送るチャンスが増えると思います。お子さんがいる方にとっては、巣立つまでの期間、最良の環境で育ててあげられるというメリットもありますね。

担当店:株式会社ハウスドゥ