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我が家のシンボル編
K様邸 第9回

リビングの青いドアが主役
好きな物が調和するマンション空間

分譲マンションをリフォームし、自分たちらしい住まい作りに成功したK様ご家族。住まいのイメージをご夫婦で共有し、工務店さんと一緒に膨らませることで唯一無二の空間を形にされました。今回は、好みのテイストやリフォームのコンセプトを具現化するプロセスについてお聞きしました。

理想の住まいを目指して、マンションの一室をリフォーム

ご主人:この家は私の父が所有するマンション物件の一室なのですが、「リフォームしてここに住んだら?」という話になり、賃貸マンションから引っ越してきました。この家はもともと部屋が細かく仕切られている上、玄関脇には廊下が通っていました。そこで、リフォームで部屋数を抑えて開放的な空間を作り、廊下を取り払い無駄をなくしたいと考えたのです。

間取りの大幅な変更や動線の改善など、「造り」の面から構想を始めたのですね。

奥様:一方で、私は「雰囲気」重視でした。以前よりキッチンツールや雑貨を集めていて、「いつかお気に入りの物たちが映える空間に住めたら…」と夢を描いていました。そんなわけでリフォームが決まった当初は、雑誌やInstagramで好きなインテリアを見つけては、「こういうの素敵だよね」と主人を巻き込んでいきました。

ご主人:ところが、好みのテイストを明らかにする途上で迷ってしまってね…。

奥様:私たちがイメージしていたのは“白を基調としたナチュラルな空間”で、それは強いて言えば「北欧系」なのかもしれないと思っていました。けれど、既存のジャンルに当てはめようとするとどうにもしっくり来ない。漠然としたイメージを言葉で表現するのが難しくて、何度も混乱してしまったのです。そんなざっくりした私たちの好みを、工務店さんが見事に形にしてくれました。

青いドアが目を引く開放的なリビング。2017年、約70m²のマンションの一室を大々的にリフォーム
吊り下げ照明やキッチンの飾り棚を支えるアイアン受けなど、小物はすべて奥様のセレクト

自然とリビングに家族が集まる、「リビングイン」の間取りに

奥様:今回のリフォームでは、各個室に出入りするのに必ずリビングを通る「リビングイン」の間取りにしました。工務店さんがこの間取りを提案してくださったとき、「あ、これだ!」と思ったのです。キッチンからリビング全体を見渡せること、娘がお友だちを連れてくる年齢になったとき、キッチンの脇を通って自室に入るという動線も気に入りました。

家の中央にリビングがあるシンプルな間取りなのですが、よく考えられていて感心しました。広々としたリビングダイニングを一番明るい場所に配置して、家族の生活の中心を作っていらっしゃいますよね。また、リビングと個室を廊下を介さずに直接くっつけているため、限られた空間を有効活用できる上、家族の会話も自然に生まれる設計になっています。

ご主人:工務店さんが「ご家族みんなの仲が良いから」と、この間取りをお勧めしてくれたのです。

実際にお邪魔してみると、どの部屋にも自然光がたっぷり入って健康的。マンションにありがちな暗い部屋はどこにもなく、南に面したロケーションを上手に生かしていらっしゃるのが分かります。

ご主人:僕は間取りから実際の空間を思い描くのが得意ではないので、工務店さんには「毎回パースを用意してほしい」とお願いしました。実際、パースを見るたびにイメージが膨らんで、どんどんテンションも上がっていきましたね。

工務店さんとの打ち合わせでは、写真共有サイト「Pinterest」が活躍。スマホ片手にイメージを共有
トイレはTOTOの「ピュアレスト+アプリコット」を選択。青みがかった壁紙で、洗練された雰囲気に

ワンポイントアドバイス

工務店さんとのキャッチボールで、住まいのイメージが明確になる

リフォームの初期段階で、作りたい世界を言葉にするのは難しいもの。多くの人は氾濫する情報に振り回されてしまったり、好みのテイストがぼんやりしがちです。それをうまくコーディネートするのが、私たちプロの仕事です。その際、最も大切なのは「丁寧な会話のキャッチボール」。工務店さんは、アンテナを張り巡らせてみなさんの思いに耳を傾けています。そして、そこで得た情報を総動員してプランを考えます。ですから、ぜひみなさんも率直な意見をぶつけてください。そうしたキャッチボールを繰り返すことで、目指すべき住まい像が築き上げられていくのです。

青いドア&ブルーグレーのタイル。我が家のキーカラーは「青」

お宅に入って最初に目に入ったのが、リビング入口にある鮮やかな青いドアとキッチン背面のブルーグレーのタイル。空間の美しいアクセントになっていますが、どういう経緯で選んだのですか?

奥様:最初、工務店さんには「青をキーカラーに」とお伝えしました。出来上がってみると、青いドアにして大正解でしたね。主人も私も、一番のお気に入りポイントに迷わずこのドアを選ぶほどですから。

K様邸の一番の象徴ですね。「開く」機能を持つドアって、家族にとって大切な意味があると思うのです。そのドアに、平和な印象の青を採用したのが素晴らしい。さらに、ドアにチェッカーガラスをはめることでアンティーク感を出し、空間全体との調和を取っています。別タイプのガラスだとこうはいきません。

ご主人:キッチン背面のタイルの色は、最後まで迷いました。父の一押しだったヴィンテージ感のある茶系のタイルにするか、ニュアンスのあるブルーグレーにするか。最終的には「やっぱり家は青だよね」と原点に立ち戻って、こちらに決めました。

このブルーグレーは、優しい印象を持つ大人っぽい色。普通タイルというと冷たい印象がありますが、風合いのある素材を選んだことで温かみのあるキッチンになりましたね。K様邸がなぜこれほど美しくまとまっているのかというと、それはドアとタイル以外を抑えた色で統一しているから。そうして抑制を利かせながら、照明や小物などのディテールでさりげないこだわりを重ねていらっしゃいます。だからこそ、青が一段と映える印象的な空間に仕上がっているのですね。

奥様:ドアもタイルも、我が家へ来てくれた方は100%褒めてくれますよ。「おー!」と歓声が上がります。

リビング入口のドアとキッチン背面のタイル。印象的な色遣いが空間のアクセントに
K様邸のシンボルである、濃紺に塗装したドア。チェッカーガラスにはめて抜け感をプラス
ゆらゆらっとした質感の、手作り感のあるタイル。空間に表情が生まれる上、お手入れも簡単

ワンポイントアドバイス

アクセント作りは上級者向け。やるならチャレンジ感覚で

今回、K様邸では青いドアを主役に据えて、空間にアクセントを作りました。住まいの一部に鮮やかな色を取り入れるこうした工夫は、実は上級者向け。なぜなら空間全体と調和させながらアクセントを際立たせるというテクニックには、細部にわたる絶妙なバランス感覚とセンスが不可欠だからです。私もやってみたいという方は、ぜひ「チャレンジ感覚」で遊び心を持って臨んでみて。ご家族みんなが完成を心待ちにするイベントとして楽しめば、リフォームがいっそう思い出深いプロジェクトになりますよ。

家の真ん中にあるのは、親子で料理ができるキッチン

キッチンは、採光もたっぷりで開放的。対面式にしたのは奥様の希望ですか?

奥様:はい、「リビングで遊ぶ娘を見守りながら家事がしたい」とお願いしました。以前の住まいはキッチンが暗くて、娘が入るのを怖がっていました。そんなこともあって私もキッチンに立つ時間が少なくなり、料理も手抜きになりがちで…。ここに引っ越してからは、「お手伝いさせて!」と毎日せがむほど、娘はキッチンが大好きになりました。私も、料理をするのが1日の中で最も楽しい時間になりましたよ。

奥様のこだわりがたくさん詰まったキッチンであることがよく分かります。

奥様:一番のお気に入りは、奥に設けたパン作りの作業台です。工務店さんと細かく打ち合わせし、パン専用のガスオーブンや道具、材料が収納できるスペースを作っていただきました。

ご主人:キッチンの奥にある子ども部屋は、娘がまだ小さいので主に僕が使っています。家族が寝た後に帰宅しても、ここで大好きな音楽を聴いてリフレッシュできます。寝室はリビングを隔てた向こう側にあるので、音漏れの心配もありません。自分の居場所ができて、家に帰るのがますます楽しみになりました。

リビングにいる家族と会話しながら家事ができる、対面式のオープンキッチン
パン職人の経験を持つ奥様。キッチン奥には、動線を計算して作った専用の作業台が
光に満ちた子ども部屋。現在は、ご主人が趣味の音楽を楽しむスペースとして活用

ワンポイントアドバイス

自分たちのライフスタイルに合わせたゾーニング計画を

K様邸では、リビングダイニングを住まいの真ん中に配置して、家族のコミュニケーションの場としました。また、リビングは廊下としての役割も備えていて、東西2つの個室につながっています。言い換えると、リビングが西側と東側、2つのゾーンに分ける役割も兼ねているのですね。このゾーニングにより、平日は生活時間帯が異なるご主人と奥様・お嬢様が互いにストレスを感じることなく生活できます。ゾーニング計画は、家族の生活リズムやどんな暮らしがしたいかによって大きく変わるもの。工務店さんからの提案プランは、そのような視点を持って見ると判断しやすくなりますよ。

プロフィール

リフォームした人

K様(東京都)

3歳のお嬢様とご夫婦の仲良しご家族。賃貸マンション暮らしを経て、2017年7月にご主人のお父様が所有するマンションへ転居。リフォームにより、オリジナリティのある住居空間を生み出されました。

お話を伺った人

大塚泰子氏(有限会社ノアノア空間工房)

建築家。「どうしたら建築が豊かさを育てるのか」をテーマに、これまでに約80軒の住宅設計、約20店の店舗設計を手がける。近著に『小さな家のつくり方 ~女性建築家が考えた66の空間アイデア~』(草思社)。

リフォーム情報

家族構成 夫+妻+娘 面積 70.53m²⇒70.53m² 形態 分譲マンション 日数 60日
築年数 20年 費用 1,098万円
採用商品 TOTO:キッチン「ミッテ」/トイレ「ピュアレストQR+アプリコット」/浴室「マンションリモデルバスルーム」
YKK AP:窓「リモデルウインドウ」/洋風すだれ「アウターシェード」
DAIKEN:床「ハピアフロア銘木柄」/ドア「ハピアベイシス」
担当店
株式会社グッディーホーム
Before
After

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